TOPページ > 検定試験突破マニュアル > 日本での実践的中国語勉強法
――中国語は勉強したい。でも、留学する余裕はないしなあ・・・。
そんな方のために、最後に日本国内でもできる「活きた」中国語の学びかたを紹介しようと思います。教科書や試験問題以外で、日常的に使用されている中国語に触れておくことは、検定試験の際にも作文やリスニングの結果としてあらわれるでしょう。
大学の授業や会社の研修以外でも、積極的に中国語教室に通いましょう。ただし中国語に関しては、英会話教室などを併設する大手校よりも、個人営業に近い教室の方が費用面や学習面でメリットが大きいようです。中国人の先生はオープンな性格の方が多く、仲良くなると自宅の食事会に呼んでくれたり、個人的な友人になってくれたりします。先生とアットホームな関係を築くには、やはり小規模な教室を選ぶのが一番かと思います。(余談ですが、筆者は個人的に仲良くなった先生のご実家に、1ヶ月程度ホームスティさせてもらったことがあります。当時は否応無しに24時間中国語漬けの環境に置かれたため、その後の学習に大いに役立ちました)。
YahooやMSN、mixi(ミクシィ)などのインターネット上の交流サイトにアクセスしてみましょう。中国ではインターネットを使用したコミュニケーションが非常に盛んなこともあり、多くの留学生が日本で友だちを作るためにコミュニティに参加しています。地域検索で絞込むことも可能なので、自分のご近所の中国人留学生と仲良くなるチャンスがあるかもしれません。また、MSNメッセンジャーやスカイプなどのインターネットコミュニケーションソフトは、多言語に対応しているため、簡体字・繁体字中国語が表示・入力できます。中国語でのチャットは慣れるまでが大変ですが、読み・書き・話す能力を飛躍的に向上させる手段のひとつですので、積極的に活用してみてください。
インターネットで、中国や台湾・香港のサイトに直接アクセスするのもいいでしょう。雅虎中国(ヤフーチャイナ)のニュース欄(http://cn.news.yahoo.com/socialmore/)や、中国の人気ポータルサイト百度(http://www.baidu.com/)の掲示板群などは、中国のネット社会のリアルな姿がのぞき見られて、なかなか興味深いものです。また、現地のネットラジオやネットテレビなどの利用も、活きた中国語に触れる良い方法になります。
中規模以上の都市であれば、たいていは中国人経営・店員が中国人の料理店が存在しています。これらの店にしばしば通い、店員さんに話し相手になってもらうのもおもしろいかもしれません。このような中華料理店は、入口に中国風の赤いボンボリや対聯(漢詩風の文句)が掛かっていたり、中国風の簡体字で看板が出ている場合が多いようです。中国の人はいったん友人になると非常に人情に厚いため、店の常連になると、こっそり裏メニューを出してくれたりして、一挙両得(!?)だったりします。
上記からもわかるように、中国語上達の鍵は「積極性」と「好奇心」にかかっています。いくらキャリアアップが目的であっても、楽しくなければ勉強は続かないもの。中国語の学習を通して、皆さんもぜひ中国という隣の大国の文化と、中国人というユニークな人々の考え方に触れてみてください。
――君子は、博く文を学ぶ。(『論語』)
■今では、インターネットによる通信講座も色々なものが出てきました。生涯学習のユーキャン「ピンズラー中国語」やスピードラーニング中国語など色々なものが出ています。色々ありますので自分にあったものを見つけて活用するようにしましょう。