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中検3級の取得は、中国語の一般事項をマスターしている証明となります。いわゆる「中国語ができる」人の最低限のラインとなり、就職・転職活動で資格として評価されるのもこのレベルからです。ある程度の準備と学習時間が必要とされますが、大学の第二外国語として二年間みっちりと中国語を学んできた人であれば、合格は充分に可能です。自分のこれまでの学習の証として、トライしてみてはいかがでしょうか?
さて、まずは3級のリスニング問題について概観しましょう。リスニングは大きく二部に分かれていますが、どちらも中国語による単発の質問を耳で聞き取り、四つの回答のうち一つを選んでマークする方式となっています。ただ、ひとつめの大問の方がテープの聞き取りに依拠する割合が高く、回答となるそれぞれの選択肢についても、読み上げられる中国語を聞いて選ばなくてはなりません。中国語の学習をある程度進めると、漢字を目で追うだけで「なんとなく」理解したような気になってしまいがちなのですが、それではこの問題の突破は困難となるでしょう。正しい発音を意識し、頭に入れた上で試験に臨むことが求められます。問題の内容は、課題文の内容についての5W1Hを尋ねられることが多いため、4級への試験対策と同じく辞書や教科書の例文暗唱が効果的です。
次に筆記試験ですが、3級については発音・マーク選択式の平易な日中翻訳・単語の穴埋め・文章の並び替え・文法要素の強い読解問題の五部分に分かれています。中検の他の級と比べ、全体的に文法事項そのものを聞いてくる問題が目立つ傾向があります。ただし、尋ねられるのはあくまでも「中国語の一般事項」のレベルにとどまり、英語で言えば中学校程度の文法知識に相当する問題です。中国語検定3級くらいまでは、特殊な勉強法を探したりせず、力押しで取り組んでも、かける時間と努力次第で充分に結果を出すことができるでしょう。4級と同じく、高校受験の英語テスト対策の勉強法を意識して学習するのが、最も効果的な対策かも知れません。また、3級の並び替え問題に登場するレベルの文章について、ひとつ上位の2級試験の中では作文することを要求されることも、覚えておいて損はないでしょう。
ある程度中国語の基礎を勉強した上で、中国に一ヶ月前後の短期語学研修に行くなどすれば、学習歴一年前後で中検3級に合格することもできます。学生の方などで、今後に長期留学などを経て中国語のエキスパートを目指す目標を持っているのであれば、ぜひとも「一年で3級合格」にチェレンジしてみてください。
■今では、インターネットによる通信講座も色々なものが出てきました。生涯学習のユーキャン「ピンズラー中国語」やスピードラーニング中国語など色々なものが出ています。色々ありますので自分にあったものを見つけて活用するようにしましょう。