TOPページ > 中国語検定試験とは > 試験日程と学習スケジュール
中国語検定は3月・6月・11月…と、1年に3回実施されます。参加申し込み期間は、それぞれ試験日の約2ヶ月前から1ヶ月前まで、締切日の消印有効となっています。また中検1級の1次試験は、11月にのみ行なわれ、合格者は翌年1月の面接試験に進むことができます。受験日や申込期間・受験会場は年によって若干の変更がありますので、事前に日本中国語検定協会のホームページ(http://www.chuken.gr.jp/)にて確認するとよいでしょう。こちらのページには、試験の実施時間帯やそれぞれの級の受験料などの情報も掲載されています。
さて、それでは気になる試験の事前準備について説明します。まず使用テキストですが、光生館刊・中検研究会編集の『中検○○級問題集』がお勧めです。このシリーズは年ごとに改訂され、過去数回分の試験問題と模擬試験1問から構成されています。中検は毎回の出題形式がほぼ同じである上、登場する単語にもある程度の規則性がある試験なので、この問題集による過去問研究は必須作業と言えるでしょう。それぞれの問題に関する回答解説は、この種の参考書としてはかなり丁寧で適切です。ほか、巻末に付録されている中検の試験概要、及び該当級での使用単語「小事典」は事前学習の上でかなり有用ですので、忘れずに活用してみてください。
学習の開始は、大体1ヶ月前くらいからでよいと思います。まずは叩き台として、自分が受験したい級の過去問題を準備無しで解いてみましょう。この段階では自分の点数にガックリくることもあると思いますが、めげてはいけません。正解率が4~6割程度なら、今後の学習次第で充分に挽回可能なので心配は無用です。また、おおむね7~8割が正解であれば、合格はほぼ確実なので、更に上の級に目標を変更するのもいいでしょう。
次に回答結果を分析し、文法・読解・リスニングなど、苦手箇所を集中して勉強します。ここで、関連する分野のその他の市販問題集を使用するのも良いかもしれません。また、2級から登場する作文が苦手である場合は、いきなり作文の練習を始めるまえに、まずは文法を復習することから進めていきましょう。文法事項に関しては、『中検○○級問題集』の回答解説欄が一番いいテキストです。何度も問題を解き、間違えた問題と、“正解したけれどよく理解していない問題”について、徹底して解説欄を見直します。積極的にノート整理を行なうことも重要な学習方法となります。ただし色ペンを多用しすぎるなど、ノート作りそれ自体を目的化してしまうと、学習効率が下がるので注意しましょう。
2週間前になったら、リスニングや作文などの「活きた」中国語を必要とされる分野について、集中的に準備を開始します。なるべく多くの文章を作文し、ネイティブに添削してもらったり、『中国語ジャーナル』などのCDを聴き続けるのがいいでしょう。スピードラーニング中国語などもよいでしょう。学校や仕事の時間以外、試験日まで可能な限り中国語漬けの生活を送るのが理想的です。
試験の1週間前からは、ひたすら過去問を解き、答えを見直します。問題集のリスニング試験は、一度解いてそのままにしてしまうことが多いのですが、ここではあえて問題文のストーリーを覚えてしまうくらいまで何度も聴き続けましょう。リスニング問題については、試験ごとの単語・文法の重複(簡単に言えば、使いまわし)が特に多いからです。
試験当日は、時間に余裕を持って会場へ向かいましょう。腕時計やエンピツ・消しゴムは資格試験の必携品なのですが、なぜか忘れがちなもの。これらを現地調達しても、開始時刻に充分間に合うくらいの時間と心の余裕を持つことができれば、試験もきっとうまくゆくことでしょう。気になる合否結果は、試験日の約1ヵ月後に郵送されてきます。
ところで、関連資格であるHSK初中級試験は、毎年5月と10月に実施されています。それぞれが中検の試験日のちょうど1ヶ月ほど前に行なわれるため、連続受験してみるのもいいでしょう。リスニング分野については、HSKのほうが難易度が高めになっています。あらかじめHSKで話される中国語の速度に慣れておくと、後に控える中検の受験がかなり楽になるはずです。
■今では、インターネットによる通信講座も色々なものが出てきました。生涯学習のユーキャン「ピンズラー中国語」やスピードラーニング中国語など色々なものが出ています。色々ありますので自分にあったものを見つけて活用するようにしましょう。